店主が癒しの世界を本格的に学び始めたかれこれ20年ほど前から、ずっと愛読している「ガイアブックス」のヒーリング、メタフィジカル、ホリスティック分野の書籍をこのたび、ご紹介していく運びとなりました。「書籍」カテゴリーを作り「これはおすすめ!」という書籍をご紹介致します。
こちらはヨーガ哲学・インド哲学の必読文献、パタンジャリ『ヨーガ・スートラ』の、ドイツ人ヨギーであるグレゴール・メーレ氏による、タイトルの通り「現代人のための」解釈・解説本。店主も以前講座の参考文献として大変お世話になった本ですが、決め手はやはり、現代人にとっては難解に感じられるスートラを、西洋人ならではの非常に分かりやすい比喩や解釈でガイドしてくれるという点です。
例えば・・当店のお客様の多くはメタフィジカル、いわゆるニューエイジのスピリチュアルがお好きな方々かと思いますが・・冒頭の第一章、落ち着かない心の働きをいかに一点集中の心へと変容させ、サマーディ(悟りの状態)に向かわせるか..の説明の中で、ニューエイジ思想(日本でいういわゆる「スピリチュアル」)に共感する人々の典型的な心=「散漫な心」は、
懐疑的な日和見主義であり、多くの真実が存在し、唯一の真実を知ることなど不可能だと信じている。むしろ心地よく過ごすために単に状況に応じて心の在り方を調整しているのである。このような心の持ち主は真実を垣間見ることがあっても、新たな障害物が現れるとその真実を投げ出し、別の考えに従うのである。・・この状態では成り行きでしか集中を得られず、しかもすぐに集中が途切れてしまうため、高度なヨーガには不適切である」(P15)
などなど、当時ちょうどインド思想系の講座にいくつか参加した折、受講仲間のヨギーの方々がサマーディやモークシャーという高い境地を当然のようにナチュラルに目指している事を知り、「スピリチュアル」と言いながらも、一体なんなんだろうか?と、ヒーラーになって既に9年経っていましたが、「スピリチュアル」分野の「精神性」「霊性」が非常に物質・感情主義であったりご都合主義であるという現実に気づいてしまった頃だったので、この一文には深く頷き、自分のサロン、スクールにおいては、意識や霊性というものを真面目に説いていこうと、決意したキッカケにもなりました。インド哲学に興味のある方、既に学んでいる方々も、ぜひ手にとってみて下さい。
本の特徴
~裏表紙より引用~
「本書はインド哲学への長年の研鑽をしてきたドイツ人ヨギー、G メーレによる鋭い洞察と深淵な解釈、現代人に訴えかける数々の具体例が見事に織りまぜられた『ヨーガスートラ』の概説書である。翻訳と注釈を見事に解説し、奥深い哲学的背景、歴史的背景を明らかにして我々の生活全体を確立し、刺激するものだ」リチャード・フリーマン(the Yoga Workshop/コロラド主催者)
本の魅力
上にも書いた通り、ドイツ人ヨギーによる明解な解説書という点が最大のポイントだと思います。原著では著者が所属するアシュタンガヨーガの指南書としての前半部分があり、本書の内容はその後半として収録されているそうですが、「アシュタンガヨーガという一流派をこえてスピリチュアルな生き方を模索する幅広い読者にも興味深いものであると考え、日本語版では2冊の本に」なったそうです(監訳者の伊藤雅之氏まえがきより)。心とは、意識とは、苦しみとは、迷いとは、悟りとは、瞑想とは・・「スピリチュアル」「ニューエイジ」の皆様にも、ぜひおすすめしたいテキストです。ソフトカバーのA5サイズ。軽くて持ち歩きも出来る一冊。
*厚さ3センチまでの場合は「クロネコこねこ便20(ポスト投函)が選べます。
21 x 15 x 1.6 cm
2009年
303ページ
ガイアブックス
著者:Gregor Maehle
監訳:伊藤雅之
翻訳:加野敬子
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SKU: 7003
¥3,080価格
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